美祢市/山口

たけのこに、新しい物語を
根元を生かした三つのおつまみが
地域の竹害を、竹財へ導く

美祢市/山口

前田 健_美東電子

2026.02.05

JR西日本中国統括本部広島支社が2020年から取り組む「てみてプロジェクト」は、地域事業者の成長を支援し、その取り組みや商品を通じて地域の魅力を発信するプロジェクトです。商品開発やブラッシュアップ、PR、販売をサポートし、企業と地域がともに輝くきっかけをつくっています。

2025年は、山口県美祢市と共同で「てみて at 美祢」を実施。個性豊かな5つの事業者が対象となりました。その1つが、株式会社美東電子です。自社ブランド「真名ファーム」で、菌床椎茸「まなっこ」の生産をはじめ、地元のたけのこを水煮にした「美祢っこ」、たけのこを鶏がらスープで味付けした「美祢っこ 味付けメンマ」など、食品加工にも力を入れている企業です。

「てみて at 美祢」では、新たに「MINEMINE」というブランドを立ち上げ、3種のたけのこおつまみ「めんま」「出汁煮」「旨辛出汁煮」を開発。JR広島駅エキエ内の「夢百選」、新山口駅と徳山駅内の「おみやげ街道」、JR西日本の公式産直オンラインショップ「DISCOVER WEST mall」で販売を開始しました。今回は、3種のたけのこ加工品の魅力について、美東電子代表取締役社長・前田健さんにお話を伺いました。

思いを語る、代表の前田さん

たけのこの新たな楽しみ方を

めんま・出汁煮・旨辛出汁煮の3種は、たけのこの新たな味わい方を届けたいという思いから生まれた商品だ。「たけのこの加工品といえば、水煮を思い浮かべる方が多いと思います。そこで、たけのこの『新しい食べ方』として楽しんでいただけるよう、この3種を開発しました。特に出汁煮と旨辛出汁煮は、全国的にも珍しい商品で、初めて目にする方も少なくないはずです」と前田さんは話す。

また、3種とも、たけのこの根本部分を使用してつくられているのも特徴。柔らかい穂先部分は水煮としての需要が高い一方、硬めの根本部分は余りがちになる。その部分を生かすことで、廃棄を減らし、資源の有効活用につながる商品となっている。

スタイリッシュな瓶詰めタイプでお土産にもぴったり。めんま・出汁煮・旨辛出汁煮という意外性のあるラインナップに加えて、「たけのこがお土産になる」という新鮮さもあり、話題づくりにもなるだろう。根元ならではのコリコリとした食感が特徴で、おつまみに最適。もちろん、料理に合わせたり、おかずとして楽しんだりするのもおすすめだ。

それぞれの美味しさを楽しめる3種(めんま・出汁煮・旨辛出汁煮)の「MINEMINE」

3つの味わい、それぞれの個性

3種のたけのこ加工品は、それぞれ異なる個性を持っている。

めんまは、たけのこを、山口市で鳥肉・卵・牛乳などを生産・加工する秋川牧園の鶏がらスープで味付けし、瓶詰めにして加熱殺菌したもの。旨みのしっかりとした味わいで、お酒のおつまみにもぴったりだ。ラーメンのトッピングはもちろん、刻んでチャーハンやご飯に混ぜても存在感を発揮する。

出汁煮は、たけのこを醤油やかつお節などで煮込んだもの。優しい味付けで、あっさりと食べられる。味付けが控えめな分、たけのこ本来の香りや食感を存分に楽しめる。

旨辛出汁煮は、たけのこをスライスして炒め、醤油や胡麻などで味付けしている。大きめにスライスしているので、コリコリとした食感が楽しめる。えぐみが少なく、パクパク食べ進められるのも魅力だ。

美味しさで、「竹害」を「竹財」に

たけのこおつまみ3種の開発は、放置竹林問題の解決にもつながると前田さんは考えている。日本では高度経済成長期以降、安価な輸入竹材の増加や竹林所有者の高齢化などにより、放置竹林が増加。その結果、土砂災害のリスク増大や生活環境への侵食など、さまざまな問題が起きている。

特に、山口県は全国的にも竹の占有率が高く、対策が課題となっている。その一つの方法として、たけのこの消費を促すことが重要だ。「竹害が竹財になるように、加工品づくりで貢献したい」と前田さんは話す。今回の3種のたけのこ加工品を皮切りに、地域の課題解決と食の楽しみを両立させる取り組みを、今後も続けていきたいという。

3種のたけのこ加工品は、JR広島駅エキエ内の「夢百選」、新山口駅と徳山駅内の「おみやげ街道」、JR西日本の公式産直オンラインショップ「DISCOVER WEST mall」で販売中。旅のお土産に、自宅にお取り寄せして、たけのこの新たな魅力に出会ってみてほしい。

「MINEMINE」には、竹害を地域の財産へと変えたい願いが込められる

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