三次市/広島

牛も、ヤギも、自然のままに
本格ナチュラルチーズから
ヤギミルクのソフトまで

三次市/広島

松原 正典_三良坂フロマージュ

2025.10.29

三良坂フロマージュは、自然豊かな広島県三次市三良坂町で放牧飼育された牛やヤギのミルクからチーズを製造する工房です。2004年の創業以来、「自然と向き合い、命と向き合うチーズづくり」を理念に、国内外で高く評価されるナチュラルチーズを生み出してきました。チーズはすべて無添加・手づくりで、熟成が進むごとに味わいが深まるのが特徴。自然放牧による良質なミルクを生かし、牛とヤギそれぞれの魅力を最大限に引き出したラインナップが揃います。

今回はその中から、代表的な熟成タイプのチーズ2種と、人気のソフトクリーム、ヤギミルクソフトをピックアップ。代表・松原正典さんの妻であり、日々お客様と接している松原郁衣さんに、それぞれの魅力について伺いました。

代表の松原さんと共に歩んでこられた、郁衣さん

看板商品「フロマージュ・ド・みらさか」

放牧されたブラウンスイス牛のミルクを100%使用し、白カビタイプの熟成チーズとして仕上げた「フロマージュ・ド・みらさか」。初期段階では酸味があり、あっさりとした味わいだが、熟成が進むにつれて表面からトロトロになり、濃厚な風味へと変化していく。購入後に自宅の野菜室などで数週間置くことで、さらに味わいが深まるのも魅力のひとつだ。

そのままカットして食べるのはもちろん、クラッカーにのせて、酸味のあるジャムと合わせても美味。ワインとの相性も抜群で、食卓に華を添えてくれる逸品だ。

「みらさかのチーズ=フロマージュ・ド・みらさか」というほど、創業当初から続く看板商品であり、国際チーズコンテストでの受賞歴もある。まさに三良坂フロマージュの原点とも言える存在だ。

2013年国際チーズコンテストの銀賞を受賞「フロマージュ・ド・みらさか」

春夏限定の爽やかチーズ「カレ・ド・ラヴォンド・シェーブル」

自然放牧で育ったヤギのミルクを使用し、白カビ熟成タイプに仕上げた「カレ・ド・ラヴォンド・シェーブル」は、春から秋にかけてのみ登場する季節限定チーズ。特徴は、地元産のラベンダーをあしらった見た目の美しさと、その香りの爽やかさだ。味わいはヤギ特有のクセを抑えつつも、しっかりとした旨味があり、熟成が進むにつれて柔らかく濃厚になる。

牛乳と比べ脂肪分が少なく、後味があっさりしているのもヤギミルクの特徴。草の香りがほんのりと鼻に抜ける風味は、三良坂の風土ならではだ。「ヤギのチーズはちょっと苦手だったけど、ここのは食べられた」という声も多い。熟成が進んだチーズならではの深みと、ヤギミルクの軽やかさが絶妙に調和した一品である。

2015年国際チーズコンテストの銀賞を受賞「カレ・ド・ラヴォンド・シェーブル」

あっさりしていて後を引く美味しさ「ヤギのミルクソフト」

三良坂フロマージュで人気を集めているのが「ヤギのミルクソフト」。放牧されたヤギのミルクを使用し、甘さ控えめであっさりとした味わいに仕上げている。脂肪分が少ないため、口当たりが軽く、後味もすっきり。一般的なソフトクリームのように「甘ったるくて水が欲しくなる」という感覚がなく、幅広い世代に支持されている。

「2個目もいける」「高齢の方でも食べやすい」といった声も多く、春から秋にかけての観光シーズンには特に人気。併設の「ヤギの広場」ではヤギたちの姿を眺めながら楽しむことができ、週末には餌やり体験も開催されている。ソフトクリーム片手にヤギとふれあう、そんな癒しの時間もまた、三良坂ならではの楽しみ方のひとつだ。

あっさりだけど濃厚な「ヤギのミルクソフト」

三良坂フロマージュ

〒729-4302 広島県三次市三良坂町仁賀1617-1 地図を見る

営業時間/10:00~16:00
定休日/日曜日

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