味にこだわり
素材を生かした
甚ごろうの三つの味
味にこだわり
素材を生かした
甚ごろうの三つの味
福山市/広島
2026.05.07
広島県福山市沼隈町に店を構える「甚ごろう」。仕出し料理や出張料理、店舗営業に加え、近年では持ち帰りや全国発送に対応した商品づくりへと広がっています。
香ばしく焼き上げたあなごを使った「あなごめし」、希少な神石牛の旨みを生かした「神石しぐれ煮」、そして食後に寄り添う「沼南ミルクジェラート(赤しそ・沼隈ぶどう・抹茶・しおミルク)」。いずれも素材を厳選し、その持ち味をどう引き出すかを、代表であり料理人の渡辺基之さんが一つひとつ丁寧に組み立てた商品です。
甚ごろうの代表的な3商品について、渡辺さんの声を交えながら紹介します。
こだわりの商品について語っていただいた、代表の渡辺さん
甚ごろうの看板商品である「あなごめし」は、香ばしく焼き上げたあなごを2尾半も使った贅沢な弁当だ。「あなごの品質や焼き方、タレ、ごはん、すべてにこだわって手間ひまかけてつくっています」と渡辺さん。
あなごは白焼きで仕入れる店も多いなか、甚ごろうでは天然のあなごを生の状態で仕入れている。仕入れたあなごは、渡辺さんが自らの手で焼き上げる。落ちた脂と水分が生む煙を生かし、燻すように火を入れることで、香ばしさと旨みを引き出していく。焼き上げたあなごは、箸を入れるとしっかりとした食感があり、噛むほどに旨みと香ばしさが広がる。
身にまとわせるタレは、大崎上島の岡本醤油醸造場から仕入れた醤油をベースにした、自家製の甘辛味。あなごの旨みを引き立てるよう、あえて薄味に仕上げている。ごはんにも工夫がある。1割ほど餅米を加え、岡本醤油と昆布の出汁で炊き上げることで、もちっとした食感とタレとの馴染みの良さを生んでいる。添加物は使わず、素材そのものの味わいがきちんと伝わる構成だ。
香ばしく焼き上げた、看板のあなごめし
「神石しぐれ煮」は、神石高原町で年間400頭ほどしか出荷されない希少な神石牛を使った一品だ。醤油や酒、みりんといった一般的なしぐれ煮の調味をベースにしながら、隠し味として同町にある神龍味噌の米味噌を加えている。
神石牛の旨みを生かすため、味付けはあえて抑え、肉そのものの輪郭が伝わるように仕上げている。甘さのなかに、神石牛ならではの濃厚な旨味と、米味噌のまろやかさが静かに重なっていく。一般的なしぐれ煮とは異なる、素朴さが印象に残る味わいだ。自家製の無農薬瀬戸内産レモンピールを添えることで、爽やかな香りが加わり、味わいに変化が生まれる。
また、パッケージにも地域とのつながりが生かされている。デザインを手がけたのは、備後地域で活動するクリエイティブチーム「TEMPO.」。地域の名所をモチーフに、印象に残る世界観へと仕上げられている。神石の素材の力と、手仕事の温もりが伝わるパッケージとなっている。
神石牛の旨みを生かした、神石しぐれ煮
「沼南ミルクジェラート」は、「赤しそ」「沼隈ぶどう」「抹茶」「しおミルク」の4種類を展開している。一番人気は赤しそ。三原市大和町産の赤しそを使い、爽やかな香りとやさしい酸味が特徴だ。
沼隈ぶどうは、地元産ベリーAのシロップから仕立て、香料に頼らずぶどうとミルクの素朴な味わいを生かしている。抹茶は宇治産、しおミルクは能登産の天然塩を使い、子どもにも人気が高い。
スイーツに挑戦した理由について、渡辺さんは「若い人にも手に取ってもらいやすいから」と話す。あなごめしや神石しぐれ煮を味わった後に、楽しんでもらえればうれしいという。
食後に寄り添う、やさしい甘さのジェラート(沼隈ぶどうと赤しそ)
今回紹介した3つの商品は、自社オンラインショップや、JR西日本の公式オンラインショップ「DISCOVER WEST mall」でも販売中。あなごめしと神石しぐれ煮は瞬間冷凍し、出来立ての風味を損なわないかたちで全国へ届けている。通販をきっかけに、沼隈の店舗を訪れ、出来立てのあなごめしを楽しむ人もいるという。
食材に向き合い、持ち味を引き出す――甚ごろうの一貫した姿勢が生み出す、あなごめし、神石しぐれ煮、沼南ミルクジェラート。まずは通販で、その味に触れてみてほしい。そこから、この土地の食に出会ってもらえたらうれしい。
店頭に並べられていた、甚ごろうの商品群

〒720-0311 福山市沼隈町草深 48-3 地図を見る
TEL/084-987-1286
営業時間[要事前予約]/11:00~15:00・18:00~22:00
定休日/不定休(1/1~1/3)
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