飲みやすい、個性を楽しむ、本格派
せらワイナリーの3つのシリーズと
ぶどうの濃さを味わう「SERAの雫」
飲みやすい、個性を楽しむ、本格派
せらワイナリーの3つのシリーズと
ぶどうの濃さを味わう「SERAの雫」
世羅町/広島
2025.11.26
広島県世羅町にある「せらワイナリー」は、株式会社セラアグリパークが運営するワイナリー。昼夜の寒暖差が大きい世羅台地で育った、ハニービーナスやマスカット・ベーリーA、ヤマソービニオンなど、すべて世羅町産のぶどうのみを使用し、香り豊かで個性あふれるワインを醸造・販売しています。
初心者向けから本格派までそろう3つのワインシリーズに加え、ぶどうの甘みを生かしたジュース「SERAの雫 葡萄」も注目の一品。今回は、代表取締役社長・金廣隆徳さんと醸造長・橋本悠汰さんの声を交えながら、それぞれの魅力をご紹介します。
醸造所で思いを語る、醸造長の橋本さん
「Ce LALA(セララ)」シリーズは、せらワイナリーのスタンダードライン。甘口は白・赤・ロゼの3種類、辛口は白・赤の2種類がそろい、飲みやすさを重視したラインナップとなっている。
毎年できるだけ均一な味わいになるように醸造されており、初めてワインを飲む人や、普段はあまり飲まない人、ワインに苦手意識がある人でも楽しめるような、クセの少ない味わいが特徴だ。特に、白の甘口はクセがなく、若い女性からの人気も高い。気軽に楽しみたいときや、食事に合わせて飲みやすいワインを探している人にもおすすめのシリーズだ。
「Ce LALA」シリーズ
世羅町が花観光に力を入れていることにちなんで名付けられた「百花」シリーズ。ラベルにも花が描かれており、見た目にも華やかだ。日本国内で改良された単一品種のブドウを使ったこだわりのワインで、ヴィンテージ表記もあるため、品種ごと、年ごとの違いを楽しめる。
橋本さんの一押しは「ヤマソービニオン」。日本の山ぶどうと海外品種の交配種を使用し、酸味が強く、色が濃く、個性的な味わいが特徴だ。「特に、2023年ヴィンテージはJapan Wine Competition(日本ワインコンクール)2025で銅賞をいただきました。ぜひお試しください」と橋本さん。
一方、金廣さんのおすすめは「ハニービーナス」。紅瑞宝とオリンピアの交配種を使用したワインで、清涼感とフルーティーな香りが魅力。「甘口ながらも酸味があるので、平べったく感じません。『甘口好きはひれ伏す美味しさ』と評されたこともあるんですよ」と金廣さんは自信を見せる。
どの品種も国内で改良しているため、日本の料理にも合わせやすい。気になる品種を選んでみてほしい。
「百花」シリーズ
「山のめざめ」シリーズは、欧州系品種を使った本格派のライン。現在はシャルドネとメルローの2品種が展開されている。これらの品種はヨーロッパで長く栽培されてきた歴史あるぶどうだが、病気や雨に弱く、日本での栽培は難しいとされてきた。世羅町でも当初は品質の良いぶどうがなかなか育たなかったが、栽培技術の向上と樹齢の蓄積により、近年は収量・品質ともに安定し、毎年醸造できるようになってきた。シリーズ名には「新しいせらワインの目覚め」という意味が込められている。
2023ヴィンテージの「シャルドネ」は、百花シリーズの「ヤマソービニオン」とともに Japan Wine Competition2025 で銅賞を受賞しており、品質の高さが評価されている。本格的な味わいを楽しめるため、ワイン好きの方にこそ試してほしいシリーズだ。
「山のめざめ」シリーズ
ぶどうの美味しさをそのまま閉じ込めたジュースとして、2024年から販売が始まった「SERAの雫 葡萄」。製造は長野県の株式会社なかひら農場に委託している。もともと製造していた工場が生産を終了することになり、なんとか続けたいという思いから、全国を探し回って委託先を見つけたという。
原料はマスカット・ベーリーAのみで、皮ごと搾っているため繊維質も含まれ、とろっと濃厚な舌触りが特徴。糖度は19.6度と非常に高く、砂糖不使用でもしっかりとした甘みがある。炭酸水で割ったり、ノンアルコールカクテルのベースとしても楽しめる。健康志向の方や、お子さんも安心して飲める一品だ。
今回紹介したシリーズは、せらワイナリーのワイナリーショップで試飲可能。味見をしながら選ぶことができる。また、自社オンラインショップでも購入できるので、遠方の方はお取り寄せして楽しんでみてほしい。
「SERAの雫 葡萄」

〒722-1732 広島県世羅郡世羅町黒渕518-1 地図を見る
TEL/0847-25-4300
営業時間/9:00~17:00(1・2月/10:00~16:00)
店休日/火曜日・年末年始
※ただし、祝日・イベント期間は営業
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