岩国市/山口

食卓に広がる
岩国れんこんの
多彩な味わい

下関市/山口

清水 喜江_池本食品

2026.09.02

山口県岩国市の特産品「岩国れんこん」は、一般的なれんこんよりも穴が1つ多い、9つの穴が特徴です。歯触りはシャキシャキとしながら、かじると糸を引くような粘りもあわせ持ちます。岩国の郷土料理である「大平(おおひら)」や「岩国寿司」などにも使われ、地域の食文化を支えてきました。

岩国市に本社を置く有限会社池本食品は、この岩国れんこんの魅力を生かし、さまざまな商品を展開しています。代表取締役・清水喜江さんの声を交えながら、岩国れんこんを使ったこだわりの商品を紹介します。

岩国れんこんの商品づくりについて語る、代表の清水さん

もちもち食感のれんこん麺

「岩国蓮根麺」は、岩国れんこんの粉末を国産小麦に練り込み、広島産の牡蠣殻を加えてコシを出したこだわりの麺だ。「鳥志掛け」と呼ばれる製法で約60時間かけて熟成・乾燥させる、手間をかけたつくりも特徴の一つとなっている。

見た目は灰色がかった色合いで、れんこんの皮由来の黒い粒が見える。日本そばに似ているが、そば粉やかん水は使われていない。アレルギーが気になる人や原材料に配慮したい人にとっても、取り入れやすい麺といえる。

つるりとしたのど越しともちもちとした弾力のある食感で、伸びにくく、溶けにくいのも魅力だ。和洋中さまざまな味わいに合わせやすいことから、「本格めんつゆ」「尾道ラーメン醤油豚骨」「うどん」「胡麻ラー油坦々」の4種を展開。自宅で手軽に楽しめるほか、贈り物としても選ばれている。

多彩な味わいを楽しめる「岩国蓮根麺」シリーズ

アレンジ広がるれんこん肉みそ

「岩国蓮根肉みそ」は、岩国れんこんに国産豚肉ミンチと味噌を合わせた一品だ。岩国れんこんを3割以上使用しており、シャキシャキとした食感を楽しめる。豚肉ミンチは一旦茹でてから炒めているため、あっさりとした仕上がりとなっている。

ラインナップは「コチュジャン」「柚子」「生姜」「青唐辛子」の4種。なかでもコチュジャンは人気が高く、ピリ辛の味わいが食欲をそそる。「豆腐にかけて麻婆豆腐として楽しむのもおすすめです」と清水さん。2017年には「スーパーマーケットで買いたい!フード30選」にも選ばれた。柚子、生姜、青唐辛子もそれぞれ個性の異なる風味を楽しめる。

いずれもご飯に乗せるだけでなく、スープの味付けや麺の具材としても使えるなど、幅広いアレンジができるのも魅力の一つだ。

シャキシャキ食感が魅力の「岩国蓮根肉みそ」

和風だし香るれんこんカレー

「蓮子さんの岩国蓮根和風カレー」は、2022年にJR西日本中国統括本部広島支社が広島・山口の事業者と実施した、商品開発および販路開拓プロジェクト「てみてプロジェクト」から生まれた商品だ。下関の料亭「上方割烹 アっ晴゜」監修のもと、試行錯誤を重ねながらレシピが開発された。

主役となる岩国れんこんは、輪切りと粗みじん切りの2種を使用し、異なる食感を楽しめる。ほかにも九州産干し椎茸や北海道道南産昆布、山口県産長州どりといった国産素材を組み合わせ、出汁の効いた和風味に仕上げている。パッケージに描かれているのは、清水さんをモチーフにしたキャラクター「蓮子さん」だ。当時学生だった長女の友人が描いたイラストから生まれたキャラクターで、親しみやすい表情も魅力の一つとなっている。「私と見比べて笑顔になる方が多いんですよ。漫画調のデザインで日本らしさを感じられることから、海外の方にも人気があります」と清水さんは笑顔で話す。

味わいだけでなく見た目にも個性が光るこの商品は、自宅用はもちろん、手に取った人の記憶に残るお土産としても選ばれている。

「蓮子さん」が描かれた「蓮子さんの岩国蓮根和風カレー」

やさしい甘みのれんこん飴

「岩国蓮根 れんこんのど飴」は、岩国れんこんの粉末と水飴、砂糖でつくられたシンプルなのど飴。焙煎した岩国れんこんの粉末が練り込まれ、ほんのり香ばしい甘さが広がる。れんこんは古くから、のどをいたわる食材として親しまれてきた。そうした背景をもとに生まれた商品だ。個包装で持ち運びやすく、外出先でも手に取りやすい。日常のおやつとしてはもちろん、体調に気を配りたいときにも取り入れやすい。

今回紹介した商品は、池本食品の自社オンラインショップのほか、一部はJR西日本の公式オンラインショップ「DISCOVER WEST mall」でも取り扱われている。岩国れんこんの可能性をかたちにしたこれらの商品は、地域の特色を伝える存在としても広がりを見せている。

やさしい甘さが広がる「岩国蓮根 れんこんのど飴」

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